アパレル業界のOEMとODMについてわかりやすく解説します

アパレル業界のOEMとODMについてわかりやすく解説します

こんにちはre:Fashion管理人です。

今回は少し業界ぽい話になります。

OEMとODMという言葉は聞いたことがあるでしょうか?

アパレル業界の人で知らない人はいないと思いますが、消費者の方で知らない方は多いと思います。

管理人

実際多くのアパレルブランドがOEMやODMを利用しています。

そのOEMとODMとはいったいどんな内容なのでしょうか?

アパレル業界での経験豊富な管理人がわかりやすく解説します。

OEMとは

OEMは「original equipment manufacturer」の略になります。

簡単にいうとブランド側が依頼しOEM会社に商品の製造を行ってもらうことです。

ブランドとOEM会社とのやりとりの流れは以下になります。

  1. ブランド側から作りたい商品のデザインをOEM会社に渡し生産の依頼をする。
  2. OEM側はそのデザインに基づきサンプルの作成を行う。
  3. サンプル作成後、問題がなければブランド側が正式に量産分を発注して量産開始。
  4. 検品後問題なければOEM会社からブランド側に商品を納品

次にOEMのメリット、デメリットについて見ていきます。

OEMを利用するブランド側のメリット

ブランド側はOEMを利用すると何がいいのかというと生産工程をOEM会社に任せることでデザインや販売に集中することができます。

生産が中国などの海外で行っている場合はきちんと生産が行われいるかを管理して時には出張に行く必要も出てきますからね。

OEMを利用するブランド側のデメリット

OEM会社を通すということは当然その分をOEM会社に支払う訳なので余計にコストがかかってきます。

自社で直接工場に依頼すればその分コストは削減できますからね。

しかし、ゼロから工場を探し関係性を築いていくのはかなり大変な作業となりますのでそういった点も踏まえてOEMを利用することが多いです。

生産を請け負うOEM側のメリット

OEM側の一番のメリットは在庫を抱えなくて済むということです。

アパレルで一番の悩みの種は在庫です。

商品が売れなくてはブランドを継続できませんからね。

そのリスクがOEM会社にはありません。

生産を請け負うOEM側のデメリット

生産を請け負うということはその過程で起こる責任もOEM側が請け負うということになります。

ブランド側が希望の納期を伝えそれに了承したら必ず納期は厳守しなくてはなりません。

アパレルにおいて納期は非常に重要ですからね。

また、納品してそれで終わりではありません。

納品後に何か問題が発生したらその責任を負う必要が出てくる場合もあります。

すぐボタンが取れたりしては商品としては欠陥ですからね。

在庫を抱える必要がないメリットの反面、責任という大きな役割が課せられます。

ODMとは

ODMは「original design manufacturing」の略になります。

名前は先ほどのOEMにそっくりですね。

しかし、内容は異なります。

OEMとの違いは「デザインをブランド側ではなくODM会社が行う」ということです。

ODMは商品の生産だけでなくデザインも請け負うことになります。

ODM会社の受注後の流れは以下になります。

  1. ODM会社から商品のデザイン(サンプル)をブランド側に提案する。
  2. ブランド側はその商品が自社で売れそうだと判断すれば生産枚数を決定し正式に発注する。
  3. ODM会社は発注通り量産を開始。
  4. 検品後問題なければODM会社からブランド側に商品を納品

次にODMのメリット、デメリットについて見ていきます。

ODMを利用するブランド側のメリット

アパレルのショップを見ているとものすごいデザインの数の商品が並んでいることがわかるでしょう。

実際そのすべてを自社でデザインするとなるととんでもない作業量になります。

そこでODM会社の登場です。

出来上がったデザインをブランド側に提案します。

ブランド側はディテールや素材をブランドのイメージに合うよう多少変更したりしてブランドのオリジナルとして商品を販売すれば作業はほんの少しで澄みます。

これがブランド側の一番のメリットです。

ODMを利用するブランド側のデメリット

OEM同様余計にコストがかかってきます。

デザインも提供してもらうということはその分の費用も加算されると考えてよいでしょう。

また、ODMでは忘れてはならないデメリットがあります。

それは商品の類似問題です。

ブランド側は提案されたデザインで商品を販売したところ他社製品にそっくりでクレームが殺到したなんてこともあるかも知れません。

そうなってしまってはブランドの信用力はガタ落ちです。

実際にこのような問題は数多く見られます。

芸能人のパクリ問題などもこのケースにあたることも多いです。

アパレルのデザインパクリ問題に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

デザインのパクリ問題について解説します

アパレル のデザインパクリ問題についてわかりやすく解説します

生産を請け負うODM側のメリット

デザインも生産も出来るんだったらそのまま販売すればいいのにと思う方も多いと思います。

実際その通りです。

しかし、ブランドとして商品を販売するとなると物凄い資金も必要ですしリスクも多いです。

その点ODM側はOEMと同様、在庫を抱えることなくブランド側よりは安心してビジネスを行うことができます。

ODMの会社はODMで得た利益で資金を貯めて自社ブランドを立ち上げて成功するという事例がいくつもあります。

そのための過程と考えている会社も多いかも知れません。

生産を請け負うODM側のデメリット

OEM同様、納期や欠陥のリスクに加え先ほど説明したパクリ問題が発生した時にその責任を負う必要が出てくることもあります。

ブランドの信用が損なうということになれば大問題ですからね。

金銭的なリスクは少ない分、大きな責任を負うことになります。

まとめ

今回はOEMとODMについて解説しました。

消費者にとってはどうでもいいことかも知れませんがアパレルにとってはなくてはならないシステムとなっています。

アパレルだけでなく家電や食品、自動車メーカーなどでも利用されているので今後就職をされる方などは知っておいても損はないかも知れません。

これからアパレル業界で働くことを目指している方で現在OEMとODMのことがわからないという方も多いかも知れません。

安心してください。

管理人も社会人として働くまではよくわかっていなかったので。

ここでざっくりとでも理解いただければ幸いです。

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